第1回 Over Million Challenge プレゼン発表後の活動レポート2

第1回 Over Million Challengeグランプリ受賞チーム manma代表者インタビュー

第1回 Over Million Challenge(以下OMC)で見事グランプリを受賞したmanmaは、女子大生を中心に「家族留学」という取り組みを進めている学生団体です。プレゼン発表会では語りきれなかった、manmaの活動内容や今後の展望、そして同世代へのメッセージを代表の新居日南恵さん(写真左)にいただきました。manmaの提言内容について詳しくはこちら >

manmaは「いまの女子大生が安心して母になれる社会をつくる」がコンセプト

manmaは「いまの女子大生が安心して母になれる社会をつくる」をコンセプトに2014年に立ち上げた学生団体です。これまでは、女子大生100人に「母親から受け継いだ言葉」を書いてもらいwebで公開したり、「安心」に着目して食の安全について考える料理教室の開催や女子大生の託児所インターンなどを実施してきました。こうした、先輩ママと女子大生を繋ぐ小規模イベント等を通して、実際にご家庭に訪問することで家の外ではわからない、仕事と育児に奮闘するリアルなママの姿が見たいという思いが生まれ、「家族留学」を企画しました。

「家族留学」は自分の将来について考えてもらう機会を提供

「家族留学」に参加した学生はこれまで約160名にのぼります。具体的には、未就学児のいるご家庭に1日同行し、子育てに奮闘するご夫婦や子どもとの交流を通して、働くことだけに限定されず家族を持つこと、母親になることについて身近に考えてもらうことを目的としています。赤ちゃんのだっこやミルク、おむつ替えを手伝ったり、ママ&パパと子どもとの関わりを見たり、仕事と育児を両立するご夫婦の話を聞いたりすることで学生の皆さんに自分のライフキャリアについて考えてもらう機会を提供しています。

体験した学生たちからは、「これまで抱いていた子育てや家事との両立などのマイナスイメージが取り除かれた」、「自分の母が専業主婦だったため、自分も結婚したら専業主婦になろうと漠然と考えていたが、家族留学を経験して仕事と育児の両立という新たな選択肢について知ることができた」、「お父さんお母さんが仕事で忙しいなか、子どもとの時間も大切にし、子どもを第一に考えた生活を送られている姿を見て、大変であるのは確かだがそれだけ子育てというものは楽しい、ということなのかなと思った」等さまざまな感想をいただいています。

OMCは「家族留学」の社会的意義を見つめ直すきっかけに

OMCは「家族留学」の取り組みを知っている知人から勧められて存在を知りました。私たちとしては「家族留学」が少子化対策をはじめとして社会的文脈においてどんな意義があるのか、見つめ直してみたいと思い応募しました。OMCに参加して先生方から少子化の問題について深い講義を受けることができ、また、「家族留学」についてより多くの方に知っていただく機会になりました。企業の方とのつながりもでき、今後の展開に向けて背中を押していただけたかと思います。

「家族留学」の今後の展望は?

「家族留学」を通して、主体的かつ柔軟に人生を選びとっていける人を増やしたいと考えています。学生には未だに、出産か仕事かの二者択一思考が強く残っているように感じます。どちらかを選ぶならどちらかを捨てなければならないという諦めを取り除きたいと思っています。このように、自分が望む生き方を実現する気概を持つためには、それに近い生き方を実現している先輩方に会い、生き方の多様性を体験を通して学んでいくことが大切だと思っています。

そのために、「家族留学」をもっと拡大していきたいと考えています。現在、中部地方や関西地方、九州地方などにも登録いただいているご家庭がありますが、約160件ある受け入れ家庭のうち、多くが首都圏に集中しています。今後は地方での実施を活発にしていきたいです。
さらには、今回OMCグランプリ受賞でいただいた賞金を使って、「家族留学」を世界でも実施したいです。メンバーそれぞれが国を決め、その国の家族に留学することで、世界中の家族のあり方について学び、そこで学んだことを生かしてより国内での「家族留学」も活性化させたいと考えています。

「家族留学」活性化のための新たな取り組み

今は主体的に学生が申し込まないと参加に繋がりませんが、ほかの学生のキャリア選択の機会と絡めていきたいと思っています。実際に昨年の秋には、神奈川県主催の少子化対策プログラム「ライフキャリアサミット」のなかに「家族留学」を入れていただきました。今後は、企業の就業インターンシップの際に同時に「家族留学」も実施したり、大学の授業に絡めて、受講学生に「家族留学」を体験してもらったりするなど、機会を広げていきたいと思っています。

第2回OMCに応募する学生に向けてメッセージ

OMCは少子化や人口問題という国の最重要課題を目の前にして自分たちができることはなんなのかを、プロフェッショナルな先生方からの講義や実践を通して考えることができる非常に有意義な機会だと思います。この機会を通して、たくさんの挑戦と失敗を積み重ねる経験をすることで、今後の学生生活において大きな力となると感じています。

profile

  • 渥美由喜氏 manma代表
    新居日南恵
    1994年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科在学。
    2014年に「いまの女子大生が安心して母になれる社会をつくる」をコンセプトに掲げ、任意団体manmaを設立。2015年1月より学生が子育て中の家庭の日常生活に1日同行し、生き方のロールモデルに出合う体験プログラム「家族留学」を開始。