第1回 Over Million Challenge プレゼン発表後の活動レポート

内閣府少子化社会対策検討会委員の渥美由喜先生とff&ppの対談が実現!

第1回 Over Million Challenge(以下OMC)のプレゼン発表会にお招きしていた「内閣府少子化社会対策大綱を踏まえた結婚・子育て支援の推進に関する検討会座長代理」渥美由喜先生と、ff&pp(フォルテシモ&ピアニシモ)の鈴木恵美里さんとの対談が実現しました。ff&ppの提言内容を結婚支援の施策としてどういうふうに展開できるのか、今後の展開へのアドバイスなどを語っていただきました。

提言内容「結婚したい若者が結婚できる社会へ」は普段の家族の会話から生まれました

鈴木 応募動機は、普段から妹と結婚や子育てについて話していたことから、そのアイデアを発表したいと思ったことと、妹が大学4年生だったので、学生時代の思い出づくりもかねてというのがきっかけです。Over Million Challengeは自分たちのアイデアを発表できる場所を探していたときに、たまたまウェブサイトから見つけました。コンテスト色が強くなかったこともあり、初めて応募するにはぴったりと思いました。ff&ppの提言内容について詳しくはこちら >

ff&ppの提言には、少子化問題を解決するヒントがたくさん

鈴木 今回のプレゼン発表会の提言内容について、渥美先生が評価してくださっていると知り、とても光栄です。

渥美 長年、少子化対策を研究している立場から、ff&ppのお2人のプレゼンは非常に優れていると思いました。現在、少子化対策においてはさまざまな問題点が指摘されていますが、ff&ppの提言には、特に結婚の問題を解決するヒントがたくさん散りばめられているんです。それに、プレゼンの間の姉妹の掛け合いも見ていて楽しかったです。

渥美先生が考えるff&ppの提言の魅力とは?

渥美 日本の結婚は、生まれ育った環境や学歴が近い者同士の「同質婚」が多いと言われています。では、いつ同質の者同士が出会いやすいのか? それは、学生時代です。そうした意味で、大学に「交際支援課」を設置し、大学生の交際をサポートするというff&ppの案は面白い。加えて、若いうちに結婚すればするほど出生数が多いこともわかっているので、学生時代に交際を開始させ、早期に結婚に結びつけることは、少子化問題の解決に向けて非常に有効です。

鈴木 ただ多くの学生は、「結婚はまだ先のこと」「自分なら、社会に出てからいくらでも相手を見つけられる」と考えがちです。交際支援課を設置しても、利用してもらえるかどうかわからない…。それが、私たちの懸念材料でもあります。

渥美 現実は厳しく、学生が考えることとは違っています。特に高学歴の人であればあるほど、社会に出てから同質の人を見つけるのは困難です。だから、学生時代に結婚相手を見つけておくことが大切。今後は、出会いの仕組みを作るだけでなく、そうした啓蒙活動も同時に行っていく必要があると思いますね。

アイデアの実現に向けて、これからできることは?

渥美 私は、ff&ppのアイデアは大学に持ち込むより、自治体に持ち込むほうが実現の可能性が高いのではないかと考えています。各自治体から地元の高校卒業者に登録を呼びかけてもらい、ネットワークを広げていく。とくに過疎地の自治体なら少子化対策に非常に力を入れているので、予算がつきやすいですよね。断然、実現性が増してくると思います。

鈴木 今、ご指摘いただくまで、自治体に提案できるアイデアだとは考えたこともなかったので、可能性の広がりを知ってうれしいです。

渥美 工夫しだいでは、企業にも提案できるアイデアだと思いますよ。女性社員に活躍し続けてもらうには、適した相手と結婚してもらうことが大切。そう考え、対策に力を入れている企業もありますから。私も自治体の少子化社会対策担当者などに、この提案を紹介してみたいと思います。

鈴木 ありがとうございます。今後、自分たちのアイデアがどう展開していくのか、とても楽しみになってきました。

第2回OMCに応募する学生に向けてメッセージ

鈴木  OMCはコンテスト形式ではありますが、途中の合宿で少子化問題のスペシャリストを招いた講義が受けられ、その際に受けた数々の指摘をもとに自分たちのアイデアをブラッシュアップできるという、教育的要素も強いイベントです。私自身はフィールドワークをたくさん行ったことで、多くの人たちに出会え、幅広い意見を耳にすることができたのもいい経験になりました。ぜひ、今後も学生の皆さんには、大学時代の思い出に気軽に参加してほしいです。

渥美 OMCは、学生さんたちが柔軟な発想で提案力を競い合える場です。プレゼンする力は、どの企業に就職したとしても求められる能力なので、これから社会に出る上でも、参加することには大いに意義があると思います。これからも興味深いアイデアが出てくることを期待しています。

profile

  • 渥美由喜氏 渥美由喜氏 1968年生まれ。前内閣府少子化危機突破タスクフォース政策推進チームリーダー、厚生労働省政策評価に関する有識者会議委員、ダイバーシティコンサルタント(民間シンクタンク)
  • 鈴木恵美里 鈴木恵美里 1988年生まれ。東京大学法学部卒業後、衆議院法制局入局。現在は、東京医科歯科大学医学部医学科4年生。第1回OMCにff&ppとして参加